鍼灸は一般的「はり・きゅう」または「しんきゅう」と呼ばれています。鍼灸治療とはツボといわれる気血の集まるところに一本の細い鍼を刺したり、艾(もぐさ)置いて燃焼させたり、ツボとツボの流れである経絡を調整して【自然治癒力】を活性化させ、病気を治す力を高めて元気にするという伝統的な治療法です。鍼灸は現在、100カ国以上で臨床に取り入れられており、WHO(世界保健機関)では43種類もの疾患が鍼灸治療の適応であると認めています。どのような症状、疾患に効果が期待できるのか、当院鍼灸師にご相談ください。鍼灸は、身体のさまざまな症状の改善が期待できるため、老若男女問わずおすすめの施術になります。
その日の体調や元々の体質について両手の脈に触れて確認し東洋医学的に分析します。これを『脈診』といいます。そのうえで、刺さない、痛くない鍼を用いて全身のツボをマイルドに刺激し、体質改善や症状の根本的な改善へとアプローチしていきます。体質は人それぞれですので、使用するツボの組み合わせ方は完全オーダーメイドで行われます。なお、症状によっては鍼をツボに刺して(数ミリ~1センチ程度)5~10分置くことで、よりツボの効果を引き出したり、熱くなく火傷の危険が少ないお灸をします。また当院では小児鍼も行っています。夜鳴きや癇癪(かんしゃく)・夜尿症など、子どもの症状の緩和に効果ができます。その際は、なでる・さする鍼(もちろん痛くありません)を用いますので赤ちゃんや小さなお子様もご安心ください。
症状を聞いて東洋医学に基づいた問診をおこないます。西洋医学の問診とは違いますので、その質問はいま関係あるのかなと思われる内容かもしれません。しかし、この問診により症状にあった効果的なツボを選定することができます。
身体に触れ,症状が出ている部位を確認します。同じ強さで触れても過敏に感じるところや逆に鈍く感じるところなど様々です。ツボに特徴的な反応が出ている場合があるのでそれも確認します。
症状に関係する部位を動かしていただき、どのような症状があるかを確認していただきます。ご本人が動きの中に違和感を感じればそれも確認していきます。
問診、触診、可動域の確認を通して得た情報をもとに鍼灸治療をおこないます。症状の出ている部分に加えて、ツボをを用いて全身のアプローチをしていきます。症状に関係なさそうな場所にも施術することがあります。(肩こりに足のツボ等)
施術後に、筋緊張が和らいでいるかの確認の意味を込めて軽く身体をほぐしていきます。また鍼灸治療では、その特性上身体のだるさが出る時があります。(好天反応と言い悪いものではありません)そのような症状の予防や緩和のためにもおこないます。
施術後にもう一度、動きの確認をしていきます。最初に確認した動きと比べてどのように変化したのかを調べていきます。ご本人と一緒に施術後の変化を確認し、次回以降の治療の提案をさせていただきます。
お疲れさまでした。治療当日の入浴は可能ですが、長風呂や激しい運動、多量の飲酒はお控えいただきますお伝えしています。いつもより強く眠気等を感じる場合もありますので、ゆっくりお休みください。